2010年1月の夢
● 女子夢/1月1日12:18
思春期以来、付き合いのあった女子がほとんど総出演の夢。新年早々、なんでまた?
池袋?に下宿のある女子の元を出たり入ったりする。とても懐かしい。その後も色んな女子が、色んな役で出てくる。現実の出来事とは符合しない。
恐怖映画を見終わり、出ようとするところで小学校の同級生とばったり出会う。ひとりで映画を見に来たらしい。ふたりでもう1回見ようかどうか迷う。
● 新興宗教の夢/1月2日12:45
設定は学生時代のようだ。出席しただけで3万円もらえるとの情報で大きな体育館に行ったら、おおぜいの人が整然と並んでいる。
じきに色んな儀式が始まり、指示に従い、いろいろ運動させられる。最初聞いてた話とちがい、なかなかハードだ。教祖の話をまじめぶって聴くふりをしなければならず、苦痛だ。集団のなかに昔の友人の顔を見かけるが、話しかけられない。
施設のなかを歩いていたら散髪屋がある。散髪の色んな体位を写真入りで解説したパネルを見る。
東京湾?で、中が空っぽの船に乗っている。窓から見える敵の船を追尾しているらしい。
夢の中ではひとつながりの波乱万丈の物語のようでワクワクしたが、起きてみると、断片しか残っていない。
● ネコに肉薄される夢/1月7日15:53
まわりに動物がたくさんいる。サーカスみたい。屋台の小さな引き出しを開けると、中に置物のような小さなネコがたくさん入っている。みんな生きている。
そこに手を入れ、何匹か取り出してみる。すると豆みたいに小さなやつが指や手に食い込んでくる。恐怖で目が覚める。
そのあと何か大冒険が始まるのだが、あいにく全部忘れる。
● 不定詞を教える夢/1月9日13:20
数人に不定詞の用法を教えないと、かれらの身に危険が及ぶらしい。場所は大きな病院かどこか。
とはいえ、いざ不定詞を教えると言っても、適切な例文がなかなか頭に浮かばず、焦る。to 不定詞でいいんだろうか?などと必死で考える。
病院に巨大な陰謀が張り巡らされているようである。
● 演劇部の夢/1月11日14:43
仲間5〜6人と演劇をするらしい。居酒屋みたいなところで畳に座り、喋っている。隣りに色の白いフランス人の可愛いコがいる。まだティーンエイジャーみたい。
いつの間にか全員ゴロ寝している。隣りのコといちゃいちゃし始める。あまりに気持ち良くて途中で目が覚める。二度寝してみたが、ダメだった。
● 匂いの癒しの夢/1月12日14:45
知り合いと、年長の学者と、オレの3人で議論をしている。夢のなかの議論の曖昧めいたところはなく、しごく明確な論旨を交わし合い、スコンと結論が出る。あまりに呆気なく、夢のなかで意外の念に打たれる。
早朝の仕事があり、深夜、長距離列車で移動する。ゆうべは温泉で早く寝、朝は5時起きするつもりだ。なにか特別の権利を得、折り畳み式の真っ赤なリクライニング・ベッドを供与される。これを列車のなかで広げ、毛布をかけて寝そべると至って極楽だ。周りの乗客は普通の席に座ったまま寝るらしい。
体育館の高いテラスに私の洋服がバラバラにかけてある。それを集めてきて戻ると、下では授業のようなものをやっている。昔のちょっとした知人が、多くの人を集め、匂いとは何かを講じている。まるで専門外なので、怪訝に思い、後ろから様子を窺っている。
長い机にずらっと薬瓶のようなものが並び、みんなでこの匂いを嗅いで行く。「たとえば胃腸の様子が思わしくない人はこれを嗅ぐとよい」と言うので、なんとはなしに目の前の瓶の匂いを嗅ぐと、独特の香りがし、ずんと胃腸に来るような感覚がある。これは確かに効きそうだ。匂いで人を癒す治療を試みているらしい。そんな医療があってもいいかも、と夢のなかで考える。
● 森の心臓の夢/1月14日12:16
最初はサスペンス風の夢を見ていた。よくできた映画のような感じ。
その後、別の夢。夜明け間近の荒涼とした土地で、バスを待っている。いっそ平地を横切り、目的地に出かけようとする。向こうから表情のない男が歩いてきて、すれちがう。いやな感じがする。
人びとが集まって騒いでいる。森の心臓が見つかったという。おそらく『アバター』の影響らしい、巨大な樹の根が目の前にある。薄青く、ところどころ黄色く光り、しずかに鼓動している。これが森の心臓で、同じようなのがどこかにあと3つ隠されているという。
● 教育学の夢/ 1月20日12:05
息子を亡くした父親が一念発起して学問し、教育学の本を書いたとかいう話だ。
手に取ってみると素人じみたところはなく、やたら体系的で百科全書的だ。教育学というより、国家論・文明論のような体裁を成している。デリダのことがどこかに出てくるとか言うので探してみたが、見当たらない。膨大な情報が盛り込んであるが、書かれている内容に馴染みがなく、入り込めない。
この本が書かれた学問環境を追体験するような時間の旅がはじまる。髪がぼさぼさで小柄の、ひどく優秀な神童みたいなやつが出てくる。どこか旅行地に色々な国籍の学者たちが泊まっている。設定は大正時代あたりか。もっとも場所は日本なのか外国なのか、はっきりしない。女郎屋みたいなところで、抱き合って寝ている者たちがいる。
火山岩の地形で、かつては火口だったところに水が溜まり、深い池になっている。夜、学者たちがグルッと取り囲み、中を眺めている。ふざけて中に転げ落ちそうになる者もいる。
夢のなかで書物と現実を重ね合わすようにして、途方もなく膨大な情報が流れている。ひどく面白い。起こった出来事を脳裏で何度も反芻し、覚えていようと努める。この一文はその結果、記憶に残った部分である。
● 西部劇の夢/1月27日14:44
見知らぬ家に入り、2階で勉強している小学生にラーメン屋「一品香」の場所を尋ねると、懇切ていねいに教えてくれる。
はるばる歩いて行くと、いつの間にか西部である。オレはガンマンだ。いろいろな事件が起こるが、最後は命をつけ狙う相手を決闘で撃ち殺す。BGMとして「はるかなる西部」がずっとかかっている。
ボロ小屋に「Yourhistory」という本だかパンフレットだか看板だか判らぬものが置いてあり、「あなたの歴史」と訳してあるが、これは要するに「大衆史」のことだぜ、と地元のやつに教えてやる。
● ヒトラー列車の夢/1月28日14:17
ヒトラーのいる列車に乗る。これを列車内で追跡するも、なかなか見つからない。大活劇である。
他の場所に移り、追跡行はつづく。驚天動地の出来事が次々に起こるが、きれいさっぱり忘れてしまう。
● 夢のなかのキャンパス/1月30日14:00
夢のなかで学生さんに付き合って、学校の近くの食堂に行く。すると明治時代にできたような石造りの立派な建築だ。みんなここで食べるらしい。なるほど美味しそうだ。
見たこともないアメリカ風のキャンパスだ。学園祭の準備でもしているようだ。
デジカメを借りて、外の様子を撮影する。モニターの写りがやけに鮮明だ。訊くと、ニューヨークで100万円で買ったという。道理で、と納得する。